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成長する企業の情報収集について

2022年10月13日

 

 

成長を続ける企業、その経営者は常に情報収集をしています。

 

なぜなら情報収集は、市場の把握や未来予測に役立ち、意志決定の判断材料になるからです。

 

そして会社として経営者だけがその情報を活用するのではなく、社員・従業員にも下ろしていく事も重要です。

 

企業の状況や経営課題は一様ではないものの、経営課題の解決に向けては、様々なルートでの情報収集や支援者への相談実施などの積極性が重要です。

 

今回は成長する企業の情報収集についてお伝えします。

 

 

なぜ企業は情報収集能力が必要なのか?

 

IMD「世界競争力年鑑」2018年版によれば、日本の競争力総合順位は25位(63カ国、地域中)です。

 

かつて1992年の1位が1997年に17位へ急落してここから20年以上は20位台中盤に低迷しています。

 

ここで理解しておかなければいけないのは日本の企業は国際的な視点でみるとけっして優れたものではないのです。

 

日本においては海外企業の進出を精度的に阻む傾向があります。その結果、日本の競争力はさらに低下します。

 

本来なら国際的な競争の中で自然な企業成長が出来るのですが現在の日本ではそれが健全に行われていません。

 

海外のビジネスをしていない企業においても、実は金融や物流など様々な要素で実は繋がっています。

 

ですから『井の中の蛙」のような企業姿勢ではいずれ淘汰される可能性があるのです。

 

そのために企業には情報収集能力が必要なのです。

 

 

情報収集能力の高い経営者の特徴

 

企業として情報収集をしていくにあたっては経営者のイニシアチブが必要不可欠です。

 

積極的に情報収集をして企業の成長を実践している経営者の特徴をみていきましょう。

 

情報収集をしている経営者の特徴として様々な情報ソースを用いるという事があります。

 

 

情報収集力が高い経営者は、必要な情報を収集するために複数の情報ソースを活用する特徴があります。

 

複数の情報ソースを利用する際にも、効果的なソースを分類し収集を行います。

 

場面、場面に応じ適切な情報ソースを使い分けることで、情報収集スピードや情報量、正確性が上がります。

 

次に情報収集力が高い経営者は質問力があります。

 

質問力とは文字通り「質問をする能力やスキル」」です。これは質問力を通して、情報収集についての言語化ができるという事に繋がります。

 

言語化できるとそれを有効に社員にフィードバックする事もたやすくなります。質問力が高いことで、どのような情報を必要としているのか、何を目的に情報を集めるのかを正しく理解、それにそった情報収集を行うことが可能になります。

 

情報収集力が高い経営者は必要な情報の取捨選択ができます。

 

集まった情報の中から、必要な情報だけを取捨選択できることも情報収集力が高い経営者の特徴です。集まる情報が膨大な場合にも、集めた情報を何に利用するのか、何を知りたいのか、何を判断したいのかなどの基準で整理し取捨選択していきます。

必要な情報のみに整理することができれば、情報の活用も有効に行うことができ、仮説を立てる、判断を行う際にも誤りを軽減することが可能になります。

 

 

たくさんある情報収集先

 

とは言えどんな情報収集先が有効なのか?分からない事もあるでしょう。

 

個人的にオススメなのは以下のソースです。

 

 

・官公庁資料
・業界団体資料
・シンクタンク・金融機関資料
・民間調査会社資料
・新聞・雑誌記事
・書籍
・WEBメディア(BRIDGE, TechCrunch, Newspicksなど)
・ニュースアプリ
・SNS
・口コミ
・起業支援交流会への参加
・商工会・商工会議所

 

 

しかし、現実はこのような専門性のあるソースから情報を得るよりも同業の経営者からという事が多いようです。

 

もちろん、現場の経営者の情報も有効ですが、より広い視野で情報を得ようとした時は先に紹介したようなソースから情報を得る事で新しい考え方になります。

 

注意すべきは専属の税理士や銀行などの情報に頼り切りになる事です。常にセカンドオピニオンを得るようにしたいものです。

 

そのために、継続的でなくても客観的に情報を吟味できる人材を育てる事も大切になります。

 

 

情報収集を間違わないために

 

情報収集をしていく中で注意すべき事がいくつかあります。

 

まず、そもそも適切な情報の取捨選択ができているか?認識する事が必要です。

 

ただ情報を集めるだけでは意味がありません。膨大な情報の中から自社の成長に有益な情報に整理できないと、誤った分析結果を出す、仮説が誤ることが起きてしまいます。

 

これでは、集めた情報を活用することが難しくなります。原因は「情報を集める目的の理解が不十分」であり、得たい情報以外の情報も広く集めてしまうことにあります。

 

情報を集める際には、どのような目的で利用される情報であるかを確認し、それに付随する情報収集を行うことが必要です。

 

他にもよくある間違いとして情報収集自体が目的となってしまう事があります。

 

情報収集はビジネスにおいても重要な行為です。また、集めた情報の取り扱いについても理解しておくことが必要ですが、情報収集能力が高いことで情報を集めることが目的となってしまい集めることだけに捕らわれる失敗も起きやすいと理解しておく必要があります。

 

あくまで情報収集とは、自社の成長を達成するために行うことであり、情報収集自体が目的となっては意味がありません。

 

情報収集力があることで、これがあればよりいいのではないかという判断から必要ではない情報収集も行う傾向がある場合には、注意が必要です。

 

他にも集めた情報を活用できないという問題もあります。

 

集めた情報すべてが、活用できるとは限りません。集めた情報を整理し分析し活用することができない場合もあります。

 

ですから経営者は特に集めた情報をどう活用するか?アウトプット先を確保する事大切です。

 

 

まとめ

 

かつて日本は世界中で活躍する日本人や日本企業から情報を得てビジネスの武器にしていました。

 

しかし、日本企業の国際競争力が落ち、長引く国内の成長低下もあいまり情報収集において遅れが目立ってきました。

 

インターネットを通した情報はもちろんですが、あらためて人と人の間にある「一次情報」が大切な時代です。

 

企業の規模に限らずにしっかりした情報収集を継続して成長につなげたいですね。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございした。

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