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スモールビジネスにブランディングは必要か?

2023年01月19日

 

ブランディングという言葉がマーケティングではよく聞かれるようになりました。

 

 

それまでは特殊な専門用語のような捉えられ方でしたが今では一般的になりました。

 

 

しかし、ブランディングは大企業のものでスモールビジネスには関係ないとお考えではないですか?

 

 

実はブランディングはスモールビジネスにも必要という理由をまとめました。

 

 

そもそもブランディングとは?

 

マーケティングにおける「ブランディング」は

 

 

・ブランドを創る
・ブランドを構築する

 

 

という意味の言葉です。それでは、その基になる「ブランド」とは何でしょうか?

 

 

諸説ありますが、一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会によれば、以下のように定義されています。

 

 

ある特定の商品やサービスが、消費者・顧客によって「識別されている」とき、その商品やサービスを「ブランド」と呼ぶ

 

 

よく、ブランドといえば誰もが知る高級アパレルブランドや高級時計ブランドなどをまず思い浮かべるはずですが、たしかにそれらのブランドは消費者・顧客によって「識別されている」状態です。

 

 

 

 

誤解してほしくないのは必ずしも「高級」という要素がブランドの必須ではないという事です。あるジャンルにおいて消費者・顧客によって「識別されている」ものはブランドなのです。

 

 

それが結果として高級だったり高価になる事はありますがスタートは高級である事ではないのです。

 

 

ブランドとは「選択」される事が重要なのです。選択されるための活動が「ブランディング」なのです。

 

 

まずはターゲットを決めよう

 

ブランディングを考えるにあたってのスタートは「誰に選択されるか?」決める事です。

 

 

いわゆるターゲットの事です。ここで見誤るとブランディングは基礎から崩壊してしまうので注意が必要です。

 

 

特に大企業ではないスモールビジネスは慎重にターゲットを決める事が求められます。

 

 

なぜなら大企業はある程度広いターゲットを設定しても広告力などでそれをカバーできますがスモールビジネスにはそれは難しいからです。

 

 

ターゲットを決めるにあたりそのロードマップとして考えると、製品やサービスは購入する対象者を最終的に「ひとり」に絞らなければいけません。そうしなければ売れない時代になったからです。

 

 

「ひとり」まで絞り込む事で年齢・職業・趣味・性格・価値観など深く落とし込む事が可能になります。ここまで落とし込んで始めて「ペルソナ」になるのです。

 

 

しかし、ある意味矛盾しますがこの年齢・職業・趣味・性格・価値観など、いわゆる「プロファイリング」に注目しすぎないことも大切です。

 

 

ここにエネルギーを使ってしまうあまり、本来のペルソナの目的である「解決したい悩み」「達成したい願望」の把握を忘れてしまうことがよくあるのです。あくまでもペルソナの目的は「ニーズやウォンツを特定すること」です。これを忘れないよう注意しましょう!

 

 

想いやビジョンを全面に出す

 

現代は「誰から買うか?」という事がとても大切な要素です。

 

 

「誰から買うか?」を決定するのは販売者の想いやビジョンがきちんと表明されている、伝わっている事が大切です。

 

 

スモールビジネスのブランディングをするにあたっては想いやビジョンを全面に出す事が大切です。

 

 

そのためには分かりやすい想いやビジョンを言語化しておく必要があります。

 

 

よく、誤解されるのが社是や経営方針とどう違うのか?という事ですが、

 

 

想いやビジョン=お客様へのメッセージ

 

 

と捉えると分かりやすいかもしれません。自社の独りよがりではなくお客様が理解できるようにお客様に向けて言葉を紡ぐ事が大切なのです。

 

 

それらをしっかりと自社のもつ、インターネットやリアルすべてのメディアで大量に発信する事が必要です。

 

 

「やり過ぎ」はありません。お客様に届くようにしっかりと発信していきましょう。

 

 

最近ではこのような情報発信はSNSが主軸になっていますが、それに囚われ過ぎず柔軟に考えていきましょう。

 

 

例えばアナログですが立て看板とかチラシ、名刺も使えますので見直してみるのも良いでしょう。

 

 

ブランディングが上手くいかない原因

 

ブランディングが上手くいかない理由は様々ですが、とても多いのがスモールビジネスなのに大手のブランディングを真似ているという事です。

 

 

大手のブランディングは「イメージ戦略」も多々あります。それは大手には合っていてもスモールビジネスにはまったく合わない事が多いです。

 

 

 

 

ですから基本に返り、ペルソナの「解決したい悩み」「達成したい願望」を自社でどのように解決できるか?しっかりとした導線や軸を創る事が必要です。

 

 

ブランディングに一貫性が無いと素人でも感覚的に「違うな」と判断されます。思った以上にお客様は敏感に感じているのです。

 

 

また、それっぽいロゴや、スタイリッシュなWEBサイトを作るだけではブランディングを作りブランディングと勘違いしているケースも多いです。

 

 

近年の大企業の失敗例を見てみましょう。

 

 

 

・Gap: ダサダサの新ロゴを数日で撤回
・Peloton: 夫から妻へのクリスマスプレゼントCMが炎上
・マクドナルド&バーガーキング: ヘルシーメニューが全くヒットしない
・Uber: ロゴのリデザインで社長が暴走
・ドルチェ&ガッパーナ: 中国向けのCMが大炎上

引用:btrax https://btrax.com/jp/

 

 

すでにブランド力のある大企業でもこのように失敗する事があるのです。注意しましょう。

 

 

また、スモールビジネスでは自社だけでブランディングをするのも失敗し易いです。

 

 

上手く周りを巻き込む戦略が必要です。そこで必要になるのは前述しました。

 

 

想いやビジョン=お客様へのメッセージ

 

 

です。これらの価値観を共有できる他社と上手く手を組み一緒に展開する事が重要です。

 

 

分かりやすい例でいえば

 

 

「地域」
「SDGs」
「サスティナブル」

 

 

など共通の価値観を共有し易いものでつながるのです。

 

 

まとめ

 

スモールビジネスにとってはまだブランディングは一般的ではないかもしれません。

 

 

でも、アニメのサザエさんに出てくる「三河屋のサブちゃん」のように困った時にまず声をかけられる御用聞きをイメージすると分かりやすいでしょう。

 

 

サブちゃんは親切で、頼られていて、専門知識もあります。取って代わる人がいない存在です。

 

 

あなたがビジネスでサブちゃんのようなブランドになれば良いのです!

 

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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